1990年代の名作アニメ「ダイの大冒険」のリメイクが決定しましたね。リアルタイム視聴者はもちろん、その後にダイの大冒険を知った方からも期待の声が上がっています。
そんなダイの大冒険。アニメ打ち切り当時、大手おもちゃメーカーであるタカラが泣いたことはご存知でしょうか?
なぜなら、大ブームの最中に打ち切ったため、関連グッズの発売元であるタカラが大打撃を受けてしまったからです。ダイの大冒険の打ち切りの裏で起こった、おもちゃメーカーの悲劇をまとめました。
ダイの大冒険の打ち切り理由はテレビ局(TBS)の都合
まずダイの大冒険が打ち切りになった理由ですが、テレビ局側(TBS)の都合でした。
まだバラン編に入ってこれからというところ。これから面白くなるところであるにも関わらず、「ムーブ」というバラエティ番組再編のため、半強制的にアニメ打ち切りの流れが起こりました。
原作では、ダイの記憶が消されたり、ポップが死ぬのですが・・。普通にダイがバランを追い払って、そのままメデタシメデタシで最終回。当時のファンにはトラウマが残りました。
筆者である僕も小学生だったので、まさか大人の事情で最終回になるなど思いもよらず、悲しい思いをしました。
しかしタカラによる関連グッズ・おもちゃはバカ売れ
打ち切りに泣いたのはファンの視聴者だけではありません。
いえ、ビジネス的な意味も踏まえると泣きたかったのは玩具メーカーであるタカラだったとも言えます。
なぜなら、ダイの大冒険のアニメ化によって、おもちゃを筆頭にした関連グッズはバカ売れ。次から次へと、関連グッズの増産に明け暮れたのがタカラでした。
人気キャラのダイ・ポップを筆頭にフィギュア化される
例えば、今の時代ならそんなにクオリティの高さも感じないのですが、主要キャラのフィギュアが発売されていました。
腕や脚は稼働するタイプで、観賞用ではなく玩具として少年たちが遊ぶのに最適でした。当時のクオリティとしては優秀で、主要キャラはもちろんサブキャラにも力を入れて売り出されました。
これだけでも視聴率の取れていた人気アニメであったことが伺えます。打ち切りが急遽決まったことで、新章での登場キャラを作っていたタカラは泣いたと言われています。
ソーセージに付属していた「めんこゲーム」はCMで爆発ヒット
また、ソーセージにおまけとして付属していた「めんこ」も爆発的ヒットしています。あくまでめんこはおまけなのですが・・。
アニメ放送のたびにCMが流れるため、めんこの価値はみるみる上昇。地域によってはアニメ商品の入荷に力を入れておらず、入荷するとすぐに売り切れになることもありました。
ちなみに僕もダイの大冒険ソーセージは買いまくりました。ソーセージが冷蔵庫に溢れて、当時は親に怒られてましたね(笑)
打ち切り決定後、店頭ではおもちゃ在庫の投げ売りが行われた地域も
ダイの大冒険、 タカラ冒険者勇者シリーズアニメ本放送当時物が入荷しました。1991年版です。懐かしすぎます。 pic.twitter.com/k3YvF4pIpQ
— RetroFriends (@retro1115_retro) 2015年2月23日
これだけブームを巻き起こしたアニメなので、打ち切り決定の余波がおもちゃ店に押し寄せます。売れに売れていたアニメフィギュアなので、とにかく作っては出荷が繰り返されていたのです。
ですが、述べているように突然の打ち切り。タカラはもちろん、おもちゃ店でも在庫が残ってしまうという状態から、結果的に投げ売りする店も地域によっては出てきました。
ちなみに在庫を抱えていた方が、今になってネットにレアアイテム出品していたりもするのですが。当時はネットなんて夢のまた夢の話なので、在庫処分に力を入れざるを得なかったのです。
「パプニカのナイフ」まで売られていた
今だったら確実に売れないだろうなという物まで売られていたのはすごいですね。勇者がテーマなので、もう少しカッコいい「剣」などが普通なら売られてもいいのですがw
それにも関わらず「パプニカのナイフ」まで売られていたので、本当にお金に余裕がある人は手にしていたものとなります。
ダイがレオナに貰う重要武器ではあるので、作中アイテムの知名度から発売してみたというところでしょうか。動画を撮られている方も、ここまで所持していたことが誇らしいですね。
「ダイの大冒険」の懐かしいおもちゃも、今ではコレクターアイテムに
これらの事情から打ち切りになったアニメでしたが、2020年秋にリメイクが決定しています。今の時代なので、どれくらいグッズが売られるかわかりませんが。
もし発売されることがあれば、過去に売られたダイの大冒険グッズにも再び注目が集まるかもしれません。
興味がある方がいれば、当時のタカラ制作のおもちゃをチェックされてみて下さい。