トイレットペーパー売り切れ山口は無縁だと思ってたけど近くのコスモスでこれ。
みんなどんどんトイレットペーパー買ってる
こうやって書いてるのに買い占めるのってなんなの?
日本人はいつからこんなに余裕なくなったの?
そりゃ詐欺の格好の鴨にされるわ#トイレットペーパーデマ #COVIDー19 pic.twitter.com/VNawWxAsO9— 増野 隆一 (@Mappi0872) 2020年2月29日
トイレットペーパーの品薄がデマであることが発覚しています。
しかし、29日になった今日もその勢いは止まらず。ドラッグストアをはじめ買い占めに走る人が後を絶ちません。
そういった中、ネットではトイレットペーパーのデマ元を割り出そうと犯人探しが始まりました。
調べてみると出てくるのは、すでに元ツイートとされるつぶやきをした「ゆうじ」という男性。「彼がやった」とネットでは騒ぎになりリツイートして拡散されています。
しかし気をつけて下さい。ゆうじ氏は「デマ元」ではありません。
むしろ、今リツイートして彼を犯人扱いしていると、刑事訴訟に発展する可能性もあるので注意が必要。
なぜゆうじ氏がデマ元でないと言えるのか説明するとともに、訴訟されるリスクが起こる理由も解説します。
ゆうじ氏がデマ元でない根拠3つ
まずゆうじ氏がデマ元になっていない根拠について触れておきます。
注意ポイント
- ゆうじ氏が発信したとされる日時は、すでに騒動が始まった後である
- ツイート削除はデマを流した証拠隠滅ではなく、間違いと気づいた可能性
- デマや不安煽りのツイートは26日には存在していた
これらを見ると、ゆうじ氏がデマ元になるはずがない証拠として揃っています。
今、彼の本名や写真、その他のアカウントを晒して誹謗中傷している人は、逆に訴訟されるリスクに晒されていると言えるでしょう。
ゆうじ氏が発信したとされる日時は、すでに騒動が始まった後である
このデマの犯人逮捕できないの? pic.twitter.com/DTitl5VZO4
— ピリ辛ネギ (@spicehotchili) 2020年2月28日
ゆうじ氏がデマを発信したとされる元ツイートを見ると、日時がおかしいです。つぶやき投稿されているのは「27日」なんですね。
もし彼が発信源とするのであれば、もっと早くに投稿されているはず。
少なくとも、27日の段階ではトイレットペーパー買い占め騒動が起こっていて、彼が発信するまでもなく店頭から商品が消え始めていました。
確かに、彼は不安を煽るような投稿をしていて、決して褒められる内容ではないのですが。
それを言い出すと、同じように「トイレットペーパーがなくなるかも知れない」とツイートしてる人も同時に責められるはずです。
「善意のデマ」がツイッター上のトレンドになりましたが、ゆうじ氏もまた善意で行っていた可能性は捨てきれません。
今、トイレットペーパーが品薄で誰が犯人なのかを特定することに躍起になっているだけで、その情報が裏取りされているかまでは不明なのです。
デマや不安煽りのツイートは26日には存在している証拠がある
久しぶりにドラッグストアに行ってビックリしました‼️BOXティッシュとトイレットペーパーが物凄いレベルで品薄‼️マスクと原料が同じだからかしら❓喉を使うお仕事のなーくんは、これから品薄のうがい薬買っとかなくていいですか❓私は、外から帰ったらうがいと手洗いをするので買いました😊#なーくん
— 熊本のマドモワゼル (@Iikoto_111_39) 2020年2月26日
熊本市内でトイレットペーパーが
入荷しなくなるってデマ流してるヤツ、
マジふざけんなよぶっ飛ばすぞ( º言º)
お前らのせいでこっち(小売)は
余計な負担を強いられてんだよ!!!!!!!!
ただでさえマスクや除菌商品の問い合わせ、
その他諸々で疲弊してるのに
追い討ちかけるのやめろ!!!!— サキ@睡眠質向上委員会🐺 (@2umeno_hana22) 2020年2月26日
「じゃあ、ゆうじ氏がデマ元犯人ではないという証拠はあるのか?」という話ですが、実際に彼がツイートした27日以前を見てみましょう。
たとえば前日の26日。これについて、すでにデマに対して怒っている人がいるんですね。ゆうじ氏のツイートの1日前なんです。
もしゆうじ氏がデマ犯人であるなら、彼が26日にツイートした証拠を用意しなければいけません。
僕にも、誰がデマ元犯人なのかはわかっていません。
ただ一つ言える事実は、ゆうじ氏がデマ犯人であるといい切れるなら、彼がトイレットペーパーがなくなる前にツイートした証拠を出さないといけないでしょう。
ツイート削除はデマの証拠隠滅をしたわけでなく、間違いと気づいた可能性
トイレットペーパーのデマ流したゆうじとかいうアホうは垢消して逃げたな…笑
— 福間 けい (@keif28) 2020年2月28日
「でもゆうじは騒動になってツイートを削除したぞ!」という意見も出ていました。しかし、これについても普通に考えれば削除するのが当たり前です。
仮に善意で「トイレットペーパーがなくなっている」とつぶやいていたとするなら・・。
その後「デマである」と修正される報道が出たら不安を煽る必要も、デマする意味もなくなります。ましてや善意の可能性もあるのですから。
ここはゆうじ氏が善意で伝えたかったけど、実は間違いだったと気づいた可能性を捨てずに考えたいところでしょう。
最近でも、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが、デマになるようなコロナウイルスへの対策をブログにしたトラブルがありました。彼もまた、悪気はなかったので削除しています。
「デマという悪いことをした証拠隠し」と捉えるのは、ネット民にとって叩きやすい口実作りに過ぎないのです。
【注意喚起】デマ拡散で訴訟が起こった「あおり運転の同乗女性」を思い出してください
ここ最新のネット発のデマは「煽り運転の同乗女性の名前拡散されるが、ネットのデマだった」ってのがすげえな。
今でも「善意の」罵りの声が上がるなか、法的対応されるんだってさ。— おまーそまーそ (@odIojdwNdHS5VG2) 2019年8月18日
さて、ここまでお読みいただくと、デマの可能性が高いことがおわかり頂けたかと思います。
もし、ゆうじ氏の実名や画像を拡散している人がいるなら、早く謝罪する必要があります。
そうでなければ、去年散々問題になった「あおり運転の同乗女性」と同じ道に進むことになりかねません。
同乗女性と思われた女性がネットで拡散されて、誹謗中傷の的になった事件です。結局あの騒動は訴える形で、実際にペナルティを受けることになった議員さんもいましたよね。
もし、今回のゆうじ氏もはっきりと犯人であると確定させられないなら。それは、アナタ自身も証拠不十分で訴えられる可能性があることを、重々承知してツイートすべき問題と言えます。
「ゆうじ氏がデマ元になった犯人」と拡散してしまった人がやるべきこと
これを読んでも拡散してる人はいると思いますが、間違っていたと気づく人もいるでしょう。そういった場合、何をすれば良いのかだけまとめて終わります。
- 明確にゆうじ氏に犯人としての確証がないことを提示する
- ゆうじ氏に関する名前、画像、アカウントについて削除する
- 拡散した事実に対して落ち度があったことを謝罪して訂正する
「訴訟された後では遅いよ」という注意喚起をして終わりにしたいと思います。